『奈良女×文化2012 今をめぐる20の報告』目次 各論文タイトルはpdfファイルにリンクしています
はじめに
Ⅰ 3.11後に彼らが表現したもの
二つの「NO NUKES」に込められた思い ―震災によって奈良美智が見出したもの― 那須千浩
園子温『希望の国』が描き出す「多数の声」と非当事者の不在 中家まどか
ロックミュージシャンと震災 ―彼らの発言に見る「志向」と世代差― 林喜子
文学と震災 ―高橋源一郎『恋する原発』と言葉の力― 石野日香里
漫画が教えてくれる、今できること ―しりあがり寿の漫画を読んで「とりあえず前を見る」― 小田優佳
Ⅱ 3.11後の日常空間を生きる人々
アニメによる人とのつながりの形成 ―聖地巡礼を通して― 浜田優里
リアリティの喪失が震災後にもたらしたもの 谷口ひとみ
日常生活という守るべきもの ―反原発デモに参加する人々の心性 嵯峨理紗
表紙ができるまで
Ⅲ 文化と市民、文化と行政をめぐって
ルミナリエとアート・エイド ―阪神・淡路大震災後における行政と市民の文化への関わり― 土井七海
文化の商業主義批判をこえて ―奈良県の文化行政の事例から― 加藤柚衣
「つながり」をいかした文化継承活動 ―京田辺音楽連盟の事例から― 鈴木りほ
災害時とラジオ放送 ―非日常時における“私のための”メディア― 松本麻野
「脱原発」を「ネタ」にする芸能人 濵本結
「非常」時における非日常的娯楽 ―震災後の東京ディズニーランドとプロ野球― 小池真央
Ⅴ FUKUSHIMAの来し方と行く末
いわき「文化」の系譜学 ―「炭鉱文化」の正典化と「原発文化」の挫折ー 稲垣綾
福島の復興の象徴としてのフラガール ―映画『フラガール』がもたらしたものとは― 小幡祥子
「福島のアスリート」の空洞化 ―アスリートの「福島/震災」語りから― 山城才子
放射能を克服する村へ ―飯館村菅野村長の言説にみる村のイメージの転換― 吉村未優
付録 2012年度「身体文化学演習」の記録 鈴木康史
授業記録 資料編